公開日:
2024.11.22
元厚労省キャリア官僚がタイミーに転職! 「スポットワーク研究所」で描く未来とは?

西川さんは、財務省や新潟県庁への出向経験もありつつ、厚生労働省で18年間、医療保険や母子保健、労働基準など、様々な分野で活躍してきたキャリアをお持ちです。
課長補佐を務め、順風満帆なキャリアを築きながらも、育児と仕事の両立を機に転職を決意し、IT企業の株式会社タイミーへ、2023年に転職されました。
現在は、タイミー社のシンクタンク機能も担う「スポットワーク研究所」の公共政策グループで、国の政策とタイミーの事業を繋ぐ役割を担っています。
今回は、西川さんに転職のきっかけやタイミーでの仕事内容、そして今後のキャリアプランについて伺いました。
思いは変えず、環境を変える決断
― 厚生労働省で長年キャリアを積んでこられましたが、転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?
西川:厚生労働省で働きながら2人の子供を育ててきたのですが、育児と仕事の両立に悩んでいた時期がありました。
子供が大きくなるにつれて、一緒に過ごす時間を増やしたいという思いが強くなり、リモートワークができる環境で、かつ自分らしく楽しく働き続けるにはどうしたら良いか考えるようになりました。
― 厚生労働省での仕事にやりがいを感じていたからこそ、転職は大きな決断だったのではないでしょうか?
西川:そうですね。厚生労働省の仕事は、社会の仕組み作りに直接関われるという点で、とてもやりがいを感じていました。しかし、育児を優先しようとすると、どうしてもそこでの責任の重い仕事からは外れざるを得ない状況です。
そこで、無理や無茶をしてでもやりたい仕事をするよりは、変化を受け入れて、新しい働き方の中で社会に貢献できる道を探そうと決意しました。
もともと厚生労働省へ入ったのも、「日本に住んでいる人一人ひとりが生き生きと安心して暮らしながらもチャレンジすることができる、社会の仕組み作りに関わりたい」という思いがあり、その根幹である政策企画立案ができると思ったためです。
その思いは今も変わっていませんが、中から仕組みを作るのではなく外から仕組みを変えていく取り組みも面白いのではないかと思い至り、転職活動を始めました。
タイミーとの出会い
―数ある企業から、タイミーを選んだ理由は何だったのでしょうか?
西川:正直にいうと、パブリックコネクトに相談し、タイミーを紹介された際、実はタイミーのことを知らなかったのです (笑)。しかし話を聞いていくうちに、自分がこれまで携わってきた分野と親和性が高く、経験を活かせるのではないかと感じました。
実は退職直前はフリーランスの労災保険関連など、新しい働き方についての領域を担当していました。タイミーはその事業領域であり、自身で多様な働き方も推進している。
まさに、私のための求人ではないかとも思えるほどでした。
― 選考過程では、タイミーにどんな印象を持ちましたか?
西川:まずは社員の皆さんが若くて勢いがある、というのが率直な印象です。小川代表や現在の上司である執行役員の石橋さん、そして現場の職員と直接話をする機会が多くあり、どの立場の方とも率直に意見交換できる雰囲気に魅力を感じました。
とはいえ、厚生労働省とは全く異なる環境ではあったため、不安も非常に大きかったです。
しかし、「新しい働き方」の領域における伸びしろの魅力の方が勝りました。私のこれまでの経験を活かし貢献できる要素が大きいのではないかと思い、思い切って転職を決めました。
スポットワーク研究所での仕事内容
― 現在所属されている「スポットワーク研究所」では、どのような仕事をされているのでしょうか?
西川:スポットワーク研究所は、安心安全に働けるスポットワークの啓発、社会に浸透させるための政策提言や調査研究などを行っています。
私は公共政策グループに所属し、厚生労働省を始め中央省庁との調整や、業界団体との連携などのパブリックアフェアーズ業務、そしてスポットワークの社会的な価値を実証するための研究などを行っています。
もう1つ、地方創生グループという自治体との連携協定を進めていくグループもあります。
―研究とは実際にはどのようなことをされているのでしょうか?
西川:例えば以下のようなプロジェクトを通してスポットワーク自体の社会的価値の検証を行っています。
タイミー、複数自治体との協働のもと 「はたらく×健康 実証プロジェクト」を開始 ——「はたらく」が心理的/身体的健康に及ぼす影響の、段階的な調査・分析を実施
タイミー、自治医科大学主体の ヤングケアラーを含むケアラーを対象にした研究事業に参画 ——スポットワークを活用したケアラーの就労支援を推進
― スポットワーク研究所には、現在何名の方が所属されているのでしょうか?
西川:研究所全体では21名で、そのうち公共政策グループは5名です。内訳として、税理士や社会保険労務士などの有資格者からなる3名の専門チームが、営業担当者から上がってくる税務、法務、労務に関する相談に対応するなどしています。
そこから制度的な課題が見つかると、私が政策企画チームとして、もう1人の厚労省出身者と共に、関係省庁との調整を行っています。
― 入社当初からこのような体制だったのでしょうか?
西川:いえ、組織体制は変化し続けています。入社当初はパブリックアフェアーズ部のもとにスポットワーク研究所がグループとして位置付けられていたのですが、半年ほどで研究所が部格になりました。
今後は、シンクタンク機能を強化し、調査研究や統計データの分析など、より専門性を高めていく予定です。公共政策グループはどんどん人を増やしていきたいと思っています!
― 研究所の今後の展望について教えてください。
西川:スポットワークのデータは、国の統計ではまだ十分に調べられていません。そのため、内閣府と連携し経済財政白書にタイミーのデータを掲載してもらうなどの連携やアウトプットを進めていますが、将来的には、研究所として独自の統計データを作成し、社会に発信していくことを目指しています。
スポットワークの認知度を向上させて、社会的価値の検証も進めます。新しい働き方の領域は過渡期であり、”変えよう” ”変えなければ”と論点に事欠かない業界です。
スポットワークという新しい働き方を通して、どのような社会を実現できるのか、日々議論を重ねています。
―新しい未来を創るやりがいも大きいですね
西川:新たな社会の変化の最前線に立ち、そこで生まれる課題を解決するために政策や制度を検討していくプロセスに面白みを感じています。スポットワークという新しい働き方を通して、人手不足や高齢化、さらには他の社会課題の解決にも貢献できる可能性を感じられることも、大きなやりがいです。
入社後の環境 ギャップについて
― 全く違う環境という不安はあるとのお話でしたが、入社してみた感想はいかがでしたか?
西川:入社当初から基本的にリモートの体制であり、画面越しでのミーティングやSlackでのコミュニケーションが中心であったので、すぐに馴染めたかというとそうではなかったと思います。
しかし、毎月集まって食事会を開催するなど部署や年齢を超えて社員同士が交流する機会があるので、そこで親睦を深めることができました。
仕事をしていくうえでは、もともと想像していたようにフラットな組織で、年齢に関係なく意見を言い合える雰囲気は非常に良かったです。
例えばわからないことがあれば、とりあえずSlackで投稿する。そうすると話したことがないような、まだ顔と名前も一致しない方であっても皆さん教えてくれるんですね。どんな些細なことでもそのように拾ってくれるので、非常にありがたいと感じます。
― 厚生労働省とタイミーでは、仕事を進める上でどのような違いを感じますか?
西川:まず、IT企業ならではのスピード感に驚きました。意思決定の速さや、一人ひとりに任される裁量の大きさなど、厚生労働省とは全く異なる環境でした。
求める人物像
― 今後、西川さんと一緒に働く仲間を募集するとのことですが、どのような人と一緒に働きたいですか?
西川:官公庁で働くことの面白さを理解した上で、新しい環境にも柔軟に適応できる人と一緒に働きたいです。また、チームワークを大切にし、それぞれの専門性を尊重しながら、協力して仕事を進められる人が理想です。
今後のキャリアプラン
― 西川さんの今後のキャリアプランを教えてください。
西川:タイミーで働き続ける中で、スポットワークが社会インフラとして定着し、誰もが年齢に関係なく、自分のペースで働ける社会を実現することが目標です。そのためにも、スポットワーク研究所の機能を強化し、社会への発信力を高めていきたいと考えています。
私個人としては、将来的には地元の新潟に戻って、住んでいる地域でタイミーを活用しながら好きな時に好きな場所で働き続けたいという夢があります。
例えば介護施設に入所しながらもできる範囲でその介護施設でスポットワークをするなど、高齢者が活躍できる社会を実現できればと考えています。そのためには、タイミーで経験を積むだけでなく、必要があれば役所に戻ることも選択肢として考えています。
ー西川さんのインタビューからは、厚生労働省で培った経験を活かし、新しい働き方を通して社会に貢献したいという強い思いが伝わってきました。スポットワーク研究所の今後の活動に、ますます期待が高まります。
編集後記
執筆者
高井 岳
この特集では、元厚生労働省のキャリア官僚がどのようにして民間企業「タイミー」に転職し、「スポットワーク研究所」で新たな働き方を模索しているかを深掘りしました。多様な働き方がある中で、多くの公務員にとって新たなキャリアのヒントになることを願っています。Gov2Careerはこれからも、公務員の皆さんが次のステップを踏み出すための情報を提供し続けます。
国会公務員としてお勤めで、タイミーへの転職に関心を持たれた場合は是非お問い合わせください。










